

1955~1962
初代トヨペット・クラウン(RSD)
トヨタが独力で純国産技術により開発した最初の本格的な乗用車です。
満5年の歳月を経て国際水準をゆく当時もっとも進歩的な国産乗用車として作り上げられました。
アメリカンスタイルの軽快なデザイン、独特な観音開きドア、乗り心地のよい堅牢な足回り、最高速度は時速100km。
1956年「ロンドン・東京5万キロ」走行に挑戦、成功しました。


1962~1967
2代目クラウン(RS41)
1962年10月に発売した2代目。
斬新なスタイル、ハイウエイ時代にふさわしい高速性能と乗り心地で
当時の国産車概念を打ち破った最高級乗用車です。
デザインは、世界的な流行となっていたフラットデッキスタイル、
ヘッドライトも4灯式を採用、ボデー寸法は当時の小型車枠(5ナンバー)ギリギリまで拡大しました。
1967~1971
3代目クラウン(MS51)
1967年9月に発売した3代目。
「日本の美」をテーマに、サイドにも曲面ガラスを採用。
このモデルから、フレームに先代のX型に代えて、以後20年以上も使うことになるペリメーター型を採用しました。


1971~1974
4代目クラウン(MS60)
1971年2月に発売した4代目。
最高級車としての実力と風格そなえたクラウン。
これを機に車名を 「トヨペット クラウン」から「トヨタ クラウン」に変更。
ボデーデザインを“スピンドル・シェイプ(紡錘形)”と名付けた極めて先進的で個性的なスタイリングに大きく変更しました。
また、新たに最高級車種のスーパーサルーンを加えるなど、バリエーションの拡大を図りました。
1974~1979
5代目クラウン(MS85)
1974年10月(セダン以外は11月)に発売した5代目。
20年の節目を迎えたトヨタ技術の集大成として集約した一台に。
ボデーラインナップに新たな高級パーソナルセダンとして4ドアハードトップを設定。
ハードトップを名乗るものの安全性を考慮してセンターピラーを残したいわゆるピラードハードトップ形式でした。


1979~1983
6代目クラウン(MS112)
約5年ぶりにフルモデルチェンジして1979年9月に発売した6代目。
ボデーデザインは先代から引き継いだ直線的なスタイリングをさらに洗練。
4ドアピラードハードトップはドアガラスを閉めた状態でセンターピラーが
隠れて見える1980年代以降は「クラウン」の標準となったスタイル。
また、装備は一段と豪華にし、最上級モデルの2800ロイヤルサルーンには“マイコン”を組み込んだクルーズコンピューターをオプション設定した。
1980年10月にはトヨタ初のターボチャージャー付である2000ターボを追加するなど、高級だけでなく走り・機能共に革新的で新時代を開く最高級車となりました。
1983~1987
7代目クラウン(MS125)
1983年8月に発売した7代目。
開発テーマとしたのは、「世界最高級のプレステージサルーン」。
2ドアハードトップから4ドアハードトップがシリーズの中核を成すようになりました。
外観ではクリスタルピラーと称する全体を光沢のある樹脂でカバーしたリヤピラーが特徴。ステーションワゴンは二段ルーフを採用して居住性と多用途性を向上。
1985年夏にはガソリンの2リッターユニットに日本初となるスーパーチャージャー仕様を加え、最上級グレードの「ロイヤルサルーンG」では、マイコン制御のESCを標準装備するなど電子デバイスを積極的に採り入れました。


1987~1991
8代目クラウン(MS137)
1987年9月に発売した8代目。
つややかな流麗さと、堂々とした逞しさ。
「クラウン」の伝統となったペリメーターフルフレーム構造とダブルウィッシュボーンのフロントサスペンションを継承。
3リッターモデルは電子制御エアサスペンションを備えた。トラクションコントロール(TRC)など電子デバイスを積極的に採用しました。
1989年8月にクラウンシリーズのトップモデルとして「セルシオ」(同年10月発売)に
先行してV型8気筒4リッターエンジン搭載車を追加。同時に一部モデルにエアバッグをオプション設定しました。
1991~1995
9代目クラウン(JZS143)
最高級セダンが持つ、ゆるぎない風格と誇り。
1991年10月には主力となっていたハードトップのみモデルチェンジし
セダンは8代目(1987年9月発売)を継続生産していました。
駆動方式はFRを基本とするが、積雪路面などすべりやすい環境で効果を発揮するフルタイム4WDも設定しました。


1995~1999
10代目クラウン(JZS155)
1995年12月「セダン」のモデルチェンジを実施。
同時にタクシー需要向けに「クラウン コンフォート」を新設しました。
機構的にはモノコックボデーの採用や前後サスペンションとも
ダブルウィッシュボーンとするなど最新化を図りました。
1999~2003
11代目クラウン(JZS175)
クラウンでしか味わえない満足感。 2001年8月に登場した「クラウン セダン」はクラウンの名を冠するものの
ロイヤルサルーンやアスリートなどの「クラウン」とは異なり
6代目「マークⅡ」 (X80系、1988~1995年)セダンのプラットフォームを用いた「クラウン コンフォート」の装備を充実したモデルで。
2002年10月にはスーパーデラックス・マイルドハイブリッドを追加しました。


2003~2008
12代目クラウン(GRS182)
2003年12月に発売した12代目。
「ゼロからのスタート」をテーマにプラットフォームやエンジン、サスペンションなど主要コンポーネントを一新。
ホイールベースとトレッドをともに拡大したが、軽量化も実施し、走行性能を一段と向上させました。
2008~2012
13代目クラウン(GRS202)
2008年2月に発売した13代目。
モデルラインは従来のラグジュアリー系の“ロイヤル シリーズ”とスポーティー系の“アスリート シリーズ”の2シリーズに加え“ハイブリッド”を設定。
先代のイメージをキープしながら発展させたスタイル。


2012~2018
14代目クラウン(AWS210)
2012年12月に14代目となった「クラウン」(ハイブリッド車は2013年1月から生産)。
「ロイヤル シリーズ」と「アスリート シリーズ」の構成を継続しました。
スタイルは一目で新型クラウンと分かる個性と躍動感に満ちたデザイン。
フロントを中心にスタイルを一新し、メイングリルとロアグリルをつないで王冠をモチーフに、「アスリート」はスピード感も持たせたデザインになりました。
安全装備についてはいずれもトヨタ車初となる、衝突を回避あるいは衝突の被害を軽減する「プリクラッシュセーフティシステム」、駐車場でのペダル踏み間違いなどによる衝突事故低減に役立つ「インテリジェントクリアランスソナー(ICS)」、シフト誤操作や急発進などによる事故を未然に防ぐ「ドライブスタートコントロール(DSC)」、夜間にハイビームを保持しつつ、前方車両に当たる部分を自動遮光して良好な前方視界を確保する「アダプティブハイビームシステム(AHS)」がグレードに応じて設定された。
この14代目「クラウン」のCMは、ビートたけしやジャン・レノの起用、ピンクの「クラウン アスリート」の登場、2010年からスタートした企業広告キャンペーン“ReBORN”シリーズへの巧みな合体などで注目された。
2018~2022
15代目クラウン(AZSH20)
さらなる走りの進化と先進のコネクティッド機能をあわせ持ち、車載通信機DCMを全車に標準搭載した初代コネクティッドカーとして誕生しました。
流麗で引き締まったスポーティな外観デザインを採用。
車載通信機DCMを全車に標準搭載した初代コネクティッドカーとして誕生した15代目クラウン。
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